私情をかなぐり捨てて、若きエースが古巣を撃破する !
J1山形FW長谷川悠(22)が22日、24日の柏戦で残留争いに終止符を打つ覚悟を明かした。柏から山形に移籍して2年目だが、現在も期限付き移籍のまま。複雑な心境を胸の内にしまい込み「山形のために、早くみんなが安心できるように、柏に勝ちたい」と必勝宣言した。
J1残留のためには、今なお愛着深い古巣を倒す必要があることを、モンテディオのエースは理解している。長谷川は「柏への思い入れはあります。でも今を大切にしたい」と表情を引き締めた。この日も余計な雑念を振り払うように、ボールを蹴り続けていた。
緊張が張り詰めるリーグ戦の佳境。さらにレンタル元のクラブと、残留をかけて戦う重圧は計り知れない。少しでも長谷川のプレッシャーを取り除くため、小林監督は20日に個人面談をした。同監督は「『心境はどうだ?』とか聞いたよ。若いので、少しでも気持ちが落ち着けばと思って声をかけた」と明かした。
長谷川
(面接で)大丈夫って答えました。柏でも(06年途中移籍の)岐阜でも(07年途中移籍の)福岡でも山形でも、人に恵まれて成長してきた。柏サポーターが知らない今の自分を見せたいです。
1度も立てなかった、かつての本拠地で、ゴールを決め大ブーイングを浴びるつもりだ。
降格圏の16位柏に勝てば、4試合を残して勝ち点差を10に広げられる。長谷川は、同じく柏がレンタル元のDF小林とともに「山形のために頑張る。『勝負の世界』と割り切ってます」と口をそろえ、古巣をJ2降格の土俵際に追い詰めるつもりだ。エースは、柏時代に習慣となった居残りトレの成果が、J1デビューの今季、10得点につながったと感謝している。ひと回り大きくなった「山形の長谷川」が、敵地で主役を演じる。【山崎安昭】



