<ナビスコ杯:仙台1-0東京>◇26日◇1次リーグ◇A組◇ユアスタ
A組5位の仙台が首位東京を1-0で下し、公式戦9戦ぶりの勝利を挙げた。前半5分、MF関口訓充(24)がJ1初ゴールとなる決勝点をゲット。公式戦8戦勝ちなし(4分け4敗)のトンネル脱出に導いた。
前半5分、MFフェルナンジーニョのスルーパスで抜け出したMF関口が、トラップでDFを置き去りにした。右足から放たれたシュートは、GKの脇をかすめてゴール左隅に突き刺さる。「(J1で)ずっと点が取れなかったし、勝ててなかったんで良かった」。プロ7年目のJ1初ゴールに「夢の中で浩さん(ヘッドコーチ)から『誠(監督)のために頑張れ』とゲキを飛ばされてたんで」と喜んだ。
昨季終了後、チームで最も契約更改が遅かった。1人だけ越年し、悩んだ。仙台残留か、東京移籍か。「チームはJ1に上がったけど、プロ選手である以上は常に高いレベルを目指したい」と迷ったが、踏み切れなかった。「仙台が好きだから」。初挑戦のJ1では先発落ちも味わったが、はい上がって東京相手に得点した。残留が正しかったことを証明してみせた。
公式戦8戦勝ちなしのトンネルから抜けた。北朝鮮代表MF梁の不在に、手倉森監督は「彼がいなくなって最も頑張ろうと思ったのが、同じ04年入団の関口」と代弁した。梁は、去就に揺れた関口に「仙台を出て挑戦したいならオレは何も言わない」と1人の男として認めてくれた。関口も「W杯出場を目指す梁さんをチームのことで心配させたくない」と言った。
リーグ戦は14位で中断期間に突入したが、ナビスコ杯は3位に浮上した。09年覇者の東京を倒して初の決勝トーナメントへ前進。関口は「梁さんが帰ってきた時に予選敗退したら笑われちゃう」。同期の弟分が不在の危機から救った。【木下淳】



