神戸の日本代表FW大久保嘉人(28)が長期離脱することが17日、分かった。14日湘南戦後から体調不良を訴えており、18日磐田戦に向けたこの日の練習も欠席して自宅で静養した。疲労による体調不良だけでなく、持病の両ひざ痛や腰痛も再発。関係者によると、左ひざの手術に踏み切ることを検討しているという。

 仮に手術となれば復帰まで1~2カ月かかる可能性がある。三浦監督は「(体調や故障が)厳しい状態で出しても、本人にとっても良くない。試合に出たい気持ちが強いみたいだが、あちこち痛いところがあるようだ」と説明した。チームはJ2降格圏の16位仙台と勝ち点4差の13位で、エースの離脱は大きな痛手になる。それでも不安を抱えたまま強行出場を続けるより、リーグ戦が佳境に差し掛かる10月以降に万全の状態で復帰した方が、残留の大きな力になることは間違いない。

 代表でも、新生日本の初陣となる9月4日パラグアイ戦の出場は絶望的で、場合によっては年内の代表戦は欠場することも考えられる。大久保を巡ってはW杯での活躍が評価され、プレミアリーグやドイツ、フランス、ロシアなど複数の欧州クラブが獲得を検討していたが、故障により今夏の欧州再挑戦も消滅。W杯での疲労や故障を完全に治し、秋に戦列復帰することになりそうだ。