<J1:名古屋1-0山形>◇第22節◇12日◇NDスタ

 山形が、首位名古屋に完封負けした。前半27分に、自陣ゴール前のこぼれ球を決められて先制点を与えた。1ボランチから2ボランチに増やし、狙い通りセカンドボールを多く拾ったが、決定機は少なかった。小林伸二監督(50)は後半開始から投入したMF古橋を、途中で下げる鬼の采配をみせたが、今季2度目の2連敗となった。

 攻撃の歯車が、どこかかみ合わない。ボールをつなぎ深い位置までは運ぶがパスミス、トラップミスが重なり決定機を多く作れない。攻撃にリズムを作るべく、後半開始から投入されたひざに不安を抱えるMF古橋が、思うように動けず屈辱の途中交代。「自分のできに納得がいかなかった」(古橋)ストレスで、パイプイスを蹴り上げた。

 J1参入後、雨または雪のリーグ戦は、引き分け以上の確率が9割だった。試合開始20分前には、山形を応援するかのごとく、雨が降り出した。実際にボールの扱いに苦しむ名古屋FWケネディらから、何度もボールを奪った。だが、肝心のフィニッシュまで持ち込めないイライラが募った。

 前半27分に、相手クロスのクリアボールが自ゴール前で、パチンコ玉のように動き、DF園田に当たった。これを名古屋FW玉田に蹴り込まれ先制点を献上した。不運な1点に泣かされた。だがハーフタイムに小林監督が「よくプレスがかかっている」と話した通り、攻撃力のある相手に好き勝手を許さなかった。敗れたものの、ポストなどにも助けられ、最少失点に抑え傷口は広げなかった。

 個人能力の差が、結果を分けた。小林監督は「(疲労で)足が止まった時に、ミスが出るあたりに(名古屋との)差を感じる」と歯ぎしりだ。結果は0-1でも、決定機の数や攻撃の迫力は、雲泥の差があった。それでも1失点で試合を終えられたのは、組織的な守備が機能した証しだ。「内容としていいところもあったんで、みちのくダービー(19日)へしっかり準備したい」と指揮官。負けを引きずる時間があるならば、少しでも成長するために練習すればいい。【山崎安昭】