仙台MF太田吉彰(27)が、早ければ次節のアウェーC大阪戦(23日、金鳥スタ)で復帰する。9月8日のナビスコ杯準々決勝第2戦(対磐田)で右ひざ内側側副靱帯(じんたい)を損傷。全治2週間と診断されてリハビリに取り組んできたが、慎重に約1カ月半かけて復活を果たす。

 一時は2日の名古屋戦を目標にし、9月29日から練習に完全合流した。だが翌30日の紅白戦で再発。調整し直して「もう大丈夫と(手倉森)監督に伝えました」。10月14日の紅白戦、15日のミニゲームで立て続けに得点を奪うなど負傷前の状態に戻りつつある。16日の東京戦は監督と面接した上で大事を取った。より万全の状態で復帰戦を待つ。

 07年にオシムジャパン入りした元日本代表は、MF関口に触発されて返り咲きも狙っている。「刺激になったし、仙台の注目度も増した。(ザッケローニ)監督はドリブルで仕掛ける選手が好きみたいなのでアピールしていく」と燃えた。

 J1残留確定に突き進む残り8戦へ、太田の復帰は明るい材料だ。「途中出場で仕掛けられる選手がいれば助かるはず。ドリブルはチームで一番だと思ってるし、さらにキレが出れば、どこのチームも僕を簡単に止められないと思う」。待望の復帰戦を見据え、不敵に言い放った。【木下淳】