<天皇杯:浦和1-0磐田>◇4回戦◇17日◇埼玉

 磐田は浦和と対戦し、0-1で敗れ4年連続で8強入りを逃した。前節リーグ仙台戦(0-3)に続く2戦連続完封負け。今季はリーグ戦の4試合のみとなった。

 ナビスコ杯王者の風格はもはやなくなっていた。1点を追う終盤、投入されたMF松浦拓弥(21)を起爆剤に磐田は反撃に出たが、同点に追いつけなかった。柳下監督は「ボールを持ってからの判断が遅く、動きだしもパス出しも攻撃の組み立てができなかった。それに尽きる」と端的に敗因を挙げた。粘り強さを武器にナビスコ杯制覇、リーグでも8戦連続負けなしという結果を残してきたが、底力はなかった。

 ナビスコ杯を制したことは、忘れないといけなかった。リーグ前節仙台戦(14日)に0-3で完敗。9試合ぶりの黒星に、柳下監督は「ぶざまな姿をもう見せたくないという危機感を次に生かさないといけない」。前泊したホテル側から事前に、ナビスコ杯優勝のお祝いにケーキをプレゼントしたいと伝えられると、丁重に断った。クラブ関係者は「もうナビスコのことを引きずってもしょうがない」と決意を語ったが結果に結びつかなかった。

 日程も悪かった。仙台戦からアウェー2連戦。中2日での試合とあって、磐田滞在はわずか25時間という超ハードスケジュールだった。先発布陣を4人入れ替え、フレッシュな選手を起用したが、試合開始直前にDF古賀が離脱する事態に陥った。急造DFラインで守りきって勝ち越す力は、今の磐田にはなかった。

 残るシーズンはリーグ戦4試合。「このままではナビスコをとった意味がなくなる」とGK川口。チームとして、真価が問われる終盤戦となりそうだ。【栗田成芳】