ベテランを大量放出した横浜に、今度は若手の流出危機が生じ始めた。DF田中裕介(24)が11日、横浜市内のクラブハウスで契約交渉に臨んだ。田中は、来季J1昇格が決まった柏など複数クラブが獲得を狙っており、横浜も強く残留を求める方針だった。ところが交渉終了後、田中は「これからいろいろと考えたい」と残留を明言せず、移籍の可能性に含みを持たせた。

 今季は左サイドバックで起用され、コンディション不良などの理由でベンチ外になった試合もあった。この日、伝えられた評価も「自分としては複雑な感じでした」。獲得を狙う各クラブは、センターバックやボランチなど複数ポジションをこなす万能性を高く評価しており、田中も「そういう評価はうれしく思う」。今後は代理人と相談しながら去就を決断する。