ジャンボなアピールだ!
山形は長崎・雲仙キャンプ2日目の12日、地元の国見高と今季初の対外試合を行い、「ジャンボ」ことFW大久保哲哉(30)が、2試合目に先発出場。前半3分に左足で先制弾を挙げると勢いに乗り、後半17分に交代するまで4発をたたき込んだ。福岡から移籍してきた190センチの大型FWが、スタメン奪取へ踏み出した。
ダイナミックなプレーは、まさに「ジャンボ」の名にふさわしかった。前半3分、右クロスを中央でMF宮崎が折り返す。受けた大久保は反転して左足を豪快に振り抜いた。移籍後“初ゴール”だ。喜ぶ間もなく1分後、今度は「鏡写し」のようにゴールを右足で決めた。利き足ではない左足で3点、出場52分で4ゴールと上々の滑り出しとなった。「まあ相手が高校生なんで。でも点を取れたのはプラスに考えたいです」と、おごりはない。
山形に合流して1カ月足らず。すでにチームメート、スタッフ、報道陣の中に「大久保」と呼ぶ人はいない。1月22日の新加入選手会見で「ぜひ、『ジャンボ』と呼んでください」とあいさつし、誰もがそう呼ぶようになった。
「背の順に並んで、後ろから1番か2番目しかなったことがないですね」と振り返るように、中学卒業時にはすでに184センチあった。それでも「ジャンボ」という名が付いたのは、意外にも遅かった。03年、J2横浜FCに入団した直後。先輩選手から「お前デカいから、『ジャンボ』な」。この一言がきっかけだった。「適当ですよね。でも、みんなに覚えてもらえるようになりましたから」。山形でもすっかりイレブンに溶け込んでいる。J1で3年目のチームのために、ジャンボな活躍が期待される。【湯浅知彦】



