Jリーグが検討している16年からの秋春制への移行は、導入しないことが10日、濃厚となった。27日のJ理事会後、正式発表される予定。代表の日程などを優先し、日本協会からシーズン制移行を提案されたJリーグは「Jリーグ戦略会議」を開き、16年シーズンからの秋開幕を検討してきたが、現行の春開幕を続行することでまとまったようだ。

 日本協会関係者は「ヨーロッパのシーズンが流動的なこともあり、Jとしてはシーズン制移行は慎重だったようだ」と話した。

 シーズン制移行は、昨年5月、日本協会の田嶋副会長が、J1、J2合同実行委員会に出席して提案した。Jも前向きに検討してきたが、クラブ経営などの問題があり、J各クラブからは反対の声が多かった。移行シーズンに試合数が減ることや、年間スポンサー契約の時期の変更など、クリアすべき問題が多く、日本協会が解決策を示せなかったことで、見送ることになったようだ。

 今後は、欧州主要リーグの動きを視野に入れつつ、シーズン制移行を再び検討することになりそうで、仮に実現したとしても、時間はかかりそうだ。