街を駆け抜けろ、柏ステッカー。柏のホームタウンである柏市が、市内を走る路線バスなどの公共車両に、応援ステッカーを貼り付けることになった。その数およそ1000枚。昨季も同様のキャンペーンを行ったが、今年はポルトガル語で勝利を意味するチームスローガンの「VITORIA」をプリントした。昨年はタクシー、郵便局の配達バイク、市庁舎の車に貼り付けた。今年はさらに、市内の路線バスと地元企業である京葉ガスの車体も参加。黄色のベースにチームエンブレムとスローガンのデザインが施されている。

 サイズは縦5センチ×横19センチ、バス用は縦10センチ×横29センチ。配達バイクの後部ボックス、車両のトランクに貼り付ける。郵便局約250台、タクシー約400台、バス約100台、京葉ガス約50台、市役所約200台を動員。多くの市民の目に触れる効果が期待できる。

 本来ならば開幕前に手はずを整えている予定だったが、間に合わず、19日のホーム仙台戦へ向けて鋭意制作中。予算は20万円ほど。40万人都市の柏市での費用対効果は計り知れない。

 同市ホームタウン推進室の小貫室長は「微々たるものだけど力になりたい」と話す。4日には市庁舎の壁面に横断幕を掲示。クラブも市の取り組みに感謝し、さっそく開幕戦の5日清水戦は3-0で快勝、期待に応えた。伝統ある名門クラブの復活へ、幸せならぬ、激励の黄色いステッカーが、早春の柏市内を駆け巡る。