横浜FCのFWカズ(三浦知良=44)が、チームメート、スタッフらとともに12日の練習前に、被災者に対して黙とうをささげた。地震発生時は自宅に滞在。「あまり揺れなかったので…」とテレビを見ずに早くに就寝。この日の練習後に映像で被災状況を把握し、「まずは本当に普通の生活に戻ることを祈っています。みんながそのために一生懸命やっていくことだと思う」と、言葉を選びながら慎重に話した。

 04年には、新潟県中越地震被災者へのチャリティーマッチに参加した。今後について「自分たちがどうするかより、いまできることをしっかり考えていきたい。本当に普通の生活に戻ることを祈ってる」。心からの願いを繰り返した。

 岸野監督は、震災翌日に練習を行ったことについて、「実際に大変な人がいる中で、僕らが練習するのはいかがなものか。非常に悩みました」と吐露。「その中で、(Jリーグが)再開した時にちゃんとした姿を見せるのも1つの手かなと考えた」と話した。続けて「横浜FCの全員で何か動いて手伝えることがあったらする」と言葉に力を込め、クラブとしての最大限の協力を約束した。