宇佐美警報が出た!

 仙台は明日15日のG大阪戦(ユアスタ=午後2時)に向け13日、ユアスタで紅白戦を行った。練習後、G大阪MF宇佐美貴史(19)に対し日本代表FWの同僚、関口訓充(25)と手倉森誠監督(43)が要警戒発言。代表解散直後の11日、清水戦で早速ゴールを決めるなど、破壊力抜群の若きストライカーを2人がかりで抑える。

 若造に仕事はさせない!

 仙台が若きホープ宇佐美をたたきつぶす。9日間、日本代表合宿で生活を共にした関口は「戦術練習が中心だったから、よく分からなかったけど」と前置きした後、「ガンバでは自分の色を出してやってくる」と警戒。代表では実績ある先輩たちの前で多少、自分を出せない部分もあった宇佐美。だが代表解散直後の11日、清水戦の後半12分に世界クラスの右足ミドルで貴重な同点弾を決めた。慣れ親しんだG大阪で自由に動く宇佐美は、より一層の切れ味を増す。

 手倉森監督も目の色を変える。印象を「カモシカ」と表現。しなやかで速いプレースタイルによるもの。「まずDFの1人がチャレンジしてつぶす。そしてもう1人がボールを奪う」と対応策を明かした。弱冠19歳の相手だが、2人がかりで当たる。「天才」を相手に準備し過ぎるということはない。

 「Jトップの攻撃力」(同監督)と評すG大阪。宇佐美だけではない。新外国人FWアドリアーノは7戦8得点と怪物ぶりを発揮。日本代表の大黒柱MF遠藤のゲームメークも要注意だ。だがそこをたたけば大きい。手倉森監督も「大物を食って次に進みたい」と意気込む。

 19歳の宇佐美にやられたら腹立たしい。ドイツ・バイエルンへの移籍報道もある若きホープは、日本代表合宿でも先輩たちを「○○クン」と呼んでしまう大物ぶり。しかし大人をなめたらアカンで-。ベガルタが大人の対応で封じる。【三須一紀】