<J1:柏1-0仙台>◇第3節◇9日◇柏

 柏は後半ロスタイムのMF沢昌克(28)の決勝ゴールで仙台を撃破した。

 ペルーからの逆輸入男が待望のJ1初ゴールでチームを首位陥落の危機から救った。0-0で迎えた後半ロスタイム表示は4分。すでに3分30秒が過ぎていた。引き分け以下では、先に試合を終えていた横浜に首位を奪われる。しかし、試合終了直前、右サイドのDF酒井の高速クロスに、一番遠い位置にいたMF沢が頭で合わせた。仙台を1-0で下す、技ありゴール。沢は「心の中にたまっているものが出てきた」と話した。

 高校卒業とともにアルゼンチンへ渡り、リバープレートのユースに入団。05年にペルーでプロのキャリアをスタート。標高差の大きい国土での試合で体力をつけ、技を磨いた。07年にはブラジル人らを差し置き最優秀外国人賞を受賞した。柏へ移籍したのは08年途中。ケガもあり、その後の2年間での出場はわずかに9試合だけだっただけに、決勝弾に「思い出しました、ペルー時代を」。逆サイドからのクロスを一番遠いサイドから頭で決めるのは、ペルー時代に身につけた技だ。

 今季2度目の先発で結果を残した。得点後はベンチへダッシュ。試合に出られない選手とともに喜びをわかちあいたかった。心にたまっていたのは試合に出られない悔しさだ。「勝てたのはうれしいけど」と、沢は中3日で迎える広島戦を見据えていた。【加納慎也】