<J2:札幌1-0岐阜>◇第23節◇31日◇札幌厚別

 10人で勝った!

 J2札幌は岐阜に勝ち、J1昇格した00年以来11年ぶりの厚別4連勝となった。後半1分にFW内村圭宏(26)が2枚目の警告を受け退場。数的不利となったが後半39分に途中出場のFW上原慎也(24)がヘディングで今季初ゴールを決め、リーグ戦ホーム通算300試合目を白星で飾った。

 上原の“ちゅらヘッド”が10人になったチームを救った。0-0の後半38分に近藤に代わり途中出場。その1分後だ。「ヒロ(古田)がいいタイミング上げてくれた」。ドンピシャのヘディングシュートはゴール左に突き刺さった。09年7月25日岡山戦以来736日ぶりの1発。沖縄生まれの南国男が、ファーストタッチで、札幌開催(札幌厚別、札幌ドーム)のJ100勝を決めた。

 また控え選手の活躍で逆境を跳ね返した。9日の愛媛戦は横野、16日の水戸戦は岡本が決勝点と札幌厚別では3試合連続で途中出場選手が決勝点。「自分も流れに乗りたかった」。右すね肉離れをおして強行出場した近藤も「交代選手が決めると勢いづく。やっと(上原)慎也が決めてくれてうれしい」と喜んだ。

 大卒1年目の09年は3得点とブレークも昨季は9戦不発。今季は出場機会を得るためキャンプ中からサイドバックに専念した。だが6月12日横浜FC戦で初めて左サイドバックで先発出場もミスで自滅。それからは守備的ポジションでは一切使われなくなった。悔しい経験の中から「自分は思い切ってやらないと良さが出ない」と吹っ切れた。

 本職FWでの再起を告げる1発は、新婚1号のおまけも付いた。昨年12月24日に恵夫人(24)と結婚。愛妻がつくる豚肉中心の沖縄料理が疲労回復につながった。「結婚してプレーが悪くなったと言われたくなかった。良かった」。家族への恩返しのためにも1点で終わるつもりは毛頭ない。【永野高輔】