<J1:名古屋0-1仙台>◇第22節◇20日◇瑞穂陸

 仙台がついにトンネルを抜けた。前半17分、ゴール前の混戦からMF菅井直樹(26)が決勝点となるゴール。対名古屋8戦目で初勝利とともに、リーグ10試合ぶりの白星を飾った。

 思わぬ先制点が転がり込んだ。前半17分、仙台MF梁が左サイドからグラウンダーのクロスを上げる。受けたFW太田がシュート。密集した選手たちにパチンコ玉のように当たり、ゴール前でフリーだったDF菅井の足元へ。右足でそっと入れた貴重な先制点は実に8戦ぶりだった。

 首位名古屋に先制パンチを打ち込み仙台サポーターも乗りに乗った。同22分、右CKから名古屋DF闘莉王と競り合いGK林が負傷。すると仙台サポーターから「謝れトゥーリオ!」コールがリズム良く上がった。名古屋サポーターからは大ブーイングが起こったが、仙台イレブンにとって大きな力となった。

 Jリーグタイ記録の17戦負けなしが懸かった名古屋ストイコビッチ監督も思わぬ展開にキレた。同28分、差していたビニール傘を思いっきり振りかざし破壊。

 同ロスタイム2分、FW柳沢が決定的場面を外したが、仙台の良さが目立った前半だった。

 「ごめんねトゥーリオ、許してトゥーリオ!」という仙台サポーターのコールから始まった後半。序盤は仙台。同5分に角田、1分後FW太田が強烈右足シュートをバーに当てる。

 その後は名古屋の猛攻を受け続ける。前がかりになった名古屋の隙を突いて、後半38分、FW柳沢が相手GKからボールを奪う。しかし、無人のゴールへ放ったシュートは左へ外れた。主将の大失態もあったが、仙台イレブンは耐え続け、名古屋とのリーグ戦初勝利。10戦ぶりの勝ち点3をもぎ取り、選手とサポーターは歓喜に包まれた。【三須一紀】