<J1:G大阪1-0浦和>◇第28節◇2日◇万博

 「ブラックガンバ」が記念試合で節目の勝利を挙げ、がっちりと首位をキープした。G大阪が93年のJ開幕戦で戦った浦和に当時と同じ1-0で勝ち、6チーム目となるJ1通算300勝を達成。1試合限定の黒ユニホームを着て「創立20周年記念試合」と銘打たれた戦いを制し、連敗を阻止した。西野朗監督(56)は「記念試合ということで、何としてもポイント3を取りたかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 勝負どころは、やはりMF遠藤保仁(31)だった。前半28分、自陣ゴール前のDF中沢から縦パスを預けられ「トラップして前を見たらグノがいた」。相手の裏を突く見事なスルーパスで、FWイ・グノの先制点をアシストした。これが鹿島を抜いて通算得点のトップに立つ、チーム通算1137点目。優勝争いを左右する次節15日の名古屋戦へ、遠藤は「トータルして、いい20周年だったと言うために勝たないと」と6年ぶりの優勝へ気合を込めていた。