<J1:G大阪1-0鹿島>◇第31節◇3日◇万博

 2位G大阪が接戦を制し、首位柏を猛追した。前半からがっぷり四つの展開。均衡を破ったのはDF藤春広輝(22)だ。後半12分に50メートル走5秒8の俊足を生かし、左サイドでボールを受けた。プロ並みの最高スコア289というボウリングが趣味のルーキーは、まるでストライクを狙うかのように丁寧なクロスを上げた。それがFWラフィーニャの決勝弾につながった。

 引き分けでも05年以来のリーグ制覇が厳しくなっていたが、1点を守りきって優勝への望みをつないだ。先発に抜てきされた藤春は「ボクは結果を出すしかない立場。監督が使ってくれるということは今、一番いい選手ということ」と笑顔。残り3戦となり、西野監督も「さらに強いチャレンジをする」と意気込んだ。