<J1:川崎F0-1C大阪>◇第3節◇24日◇等々力

 C大阪が川崎Fを振り切り、暫定3位に浮上した。3年ぶりに古巣に復帰したMF柿谷曜一郎(22)が途中出場し、MFキム・ボギョン(22)の決勝点を演出した。「ユースの宝」と期待された柿谷がチームに勢いを与え、2連勝をもたらした。

 C大阪が、帰ってきた「ユースの宝」のゴール演出で2連勝を飾った。後半29分、MF柿谷が投入された。1分後、ファーストプレーで見せる。左サイドでMF清武のパスを受けると、一気にゴール前へ突破。高速クロスを出すと、これをMFキム・ボギョンが押し込んで待望の先制点となった。「キヨだったら声を出さなくても送ってくれると思った。結果が出てホンマに良かったです」。同世代の清武と、息はピッタリ合っていた。

 香川(ドルトムント)とともに高1でプロ契約した柿谷は、クラブのユース史上最高の選手として期待された。しかし、度重なる遅刻が原因で09年途中にJ2徳島にレンタル移籍された。「自分が出て試合することだけがサッカーじゃないことを教わった。いろんな人に迷惑かけたんで、サッカーで返していかないといけない」。武者修行で改心した22歳は、人間的にも成長して古巣に帰ってきた。

 チームはロスタイム、ペナルティーエリア手前からの相手FKのピンチもしのぎ、開幕から負けなし。勝利に貢献した柿谷はソアレス監督から「彼が入ってポゼッションが良くなった」と評価された。それでも、若武者は満足はしない。「もちろんゴールを演出することも大事だけど、自分が求めているのはゴールなので。もっと貪欲(どんよく)にというか、スタメンで出られるように毎日アピールしていきたい」。3年ぶりに復帰したチームで、輝きを放とうとしている。【由本裕貴】