仙台の練習が行われた25日、ミニゲームが始まると泉サッカー場がリングと化した。あの「炎のファイター」を口ずさみこそしないが、4人が気合十分の表情でレギュラー組の守備につく。左から朴柱成(28)上本大海(29)鎌田次郎(26)田村直也(27)。いずれも燃える闘魂ことアントニオ猪木氏のようなたくましいアゴを持った精鋭が一列に並ぶ。闘魂ディフェンスから2年。新顔も加わり、「闘魂最終ライン2012」が完成した。

 21日の東京戦で右足を痛めた菅井が、この日は別メニュー。代わりに入った田村は「ウチはキーパーとディフェンスは結構出てるからね。闘魂でしょ。キン(菅井)がどうなるか分からないけど、いつでも行けるようにしたい」と結成に?

 燃えている。新メンバーの上本も「磐田時代に猪木さんのモノマネを練習してたら、アゴが出てくるようになってね。仙台に来たらまた出てきた気がする。アゴじゃなくてサッカーのエゴを出せって話ですよ(笑い)」とノリノリだ。

 東京戦1得点1アシストの鎌田や、猪木氏と同じ2月20日が誕生日の朴も好調を維持。すでに前節の後半に実現し、5試合ぶりの完封とゴール前での規格外の迫力は証明した。もし菅井が出られなくても心配は無用、迷わず行けよ。闘魂ラインが、敵地ビッグスワンで新潟を完封ダァー!【亀山泰宏】