<J2:長崎1-3G大阪>◇第2節◇10日◇長崎県立

 日本代表MF遠藤保仁(33)がG大阪をJ2初勝利に導いた。アウェー長崎戦で勝利。遠藤は前半35分、チーム3点目のMF二川のゴールをアシストし、相手の勢いに押された後半は守備で貢献。異例のJ2視察に訪れた日本代表アルベルト・ザッケローニ監督(59)の前でさすがの存在感を示した。

 G大阪らしく、パスが線でつながった。2点をリードした前半35分。遠藤のショートコーナーを倉田が再び遠藤へ折り返す。そのボールを遠藤は、素早く中央の二川へ。右足を振り抜いた二川のシュートは、ゴールネットに突き刺さった。ポンポンポンとテンポよくつないだ3本のパスから生まれたゴール。その中心に遠藤がいた。

 「勝ち点3が何より。開幕で勝てなかったんで、1つ達成できてよかった」。屈辱のJ2降格。1年でのJ1復帰は使命だ。しかし、京都との開幕戦は3-3と引き分けた。後半ロスタイムに遠藤がPKを決めて追いつくという厳しいJ2での再出発。しかし、この日は前半で3点を奪い、押し切った。FWレアンドロ、家長を体調不良で欠いた中でも、攻撃面ではG大阪の持ち味を発揮した。

 試合後の長谷川健太監督(47)は「やっぱりJ2で勝つのは難しいと、あらためて思った。相手はガンバに対し一泡吹かそうとくる」。後半は徹底してロングボールで攻めてくる長崎の前に自陣で防戦一方となった。後半のシュート数は4-11。同35分にはDF陣のミスから失点もした。J初昇格の相手にまさかの大苦戦に映る。

 しかし、遠藤は平然と振り返った。「単純にロングボールが多かった。そうなるとどうしても後ろに重心がかかる。でも、リードしてれば問題ない。悲観する内容じゃない」。遠藤は後半、決定的な場面をつぶす守備で貢献。状況はすべて読めていた。

 異例のJ2視察に長崎まで訪れた日本代表ザッケローニ監督の前で、信頼性の高いプレーを見せた。26日のW杯アジア最終予選ヨルダン戦の選出は確実で、次節17日の横浜FC戦(万博)後に代表合流の予定。「代表に行っている間もチームのことが気になるかもしれないが、いるメンバーがしっかりやってくれると思っている」。遠藤の存在感で、まずは1勝目が刻まれた。【実藤健一】