<J2:G大阪1-0松本>◇第9節◇17日◇万博
やっとホームで勝った!
G大阪が“超守備的”で、8カ月ぶりに本拠地万博で勝利を挙げた。前半4分のオウンゴールを守りきり1-0で松本に辛勝。ユース出身の2年目、DF西野貴治(19)が奮起し、2年ぶりのリーグ3戦連続完封だ。日本代表DF今野泰幸(30)が故障欠場する緊急事態でも、今季初の2連勝でJ1自動昇格圏の2位をキープ。首位神戸は2-1で北九州に競り勝った。
決して豪快な勝利ではない。それでも忘れかけていた本拠地万博での勝利の余韻が、選手の頬を緩ませた。ピッチ中央で全員が肩を組んで勝利のダンスは、リーグ戦では昨年8月25日の札幌戦以来9試合ぶり。オウンゴール1点を守りきっての白星。リーグ3戦連続完封は西野体制の01年9月以来2年ぶり。こんな渋い勝ち方もゴール前の守備を固めるJ2なら致し方ない。
歓喜の中心にはG大阪のお膝元・茨木市で生まれ育ったDF西野がいた。試合終了後には、右太もも痛で欠場した日本代表DF今野に呼ばれ「今日は良かったな」と褒められたという。高卒2年目で定位置をつかんだ生え抜きの19歳は、初々しい笑顔で言った。
「本当にうれしいです。勝利の輪(円陣)も初めての経験ですし、あれ、昔からやってみたかったんですよ。昔見ていたガンバのイメージとは違いますけれど、勝ったことが大事です」
“攻撃的ガンバ”を看板にしていた頃とは違う。J2屈指の戦力を誇りながら、エースFWレアンドロが放ったシュートはわずか1本。チーム計11本のシュートも物足りない。得点は3戦でDF岩下が挙げた1点と、この日のオウンゴールだけ。昨季までは弱点だったはずの守備陣に救われているのは確かだ。強豪復活へ、課題は山積みだ。
それでも今季初の2連勝で、J1自動昇格圏の2位をキープした。就任後本拠地初勝利の長谷川監督は「何とかホームで勝つことができた。ガンバらしくない1-0という結果だが、集中力を切らさずにやってくれた。苦しい内容ですけれど、何とか複数得点ができるようにやっていきたい」と胸をなでおろした。依然不敗で、首位神戸とは勝ち点5差のまま。5月6日の首位対決まで、必死に追い続ける。【益子浩一】
◆西野貴治(にしの・たかはる)1993年(平5)9月14日、大阪府生まれ。茨木・西陵中時代はG大阪ジュニアユース、吹田東高時代は同ユースに所属。12年トップ昇格。U-16(16歳以下)日本代表から各世代の代表を経験。1年目の昨季の公式戦出場は天皇杯1試合だけ。長身で安定感を評価され今季途中からセンターバックの定位置に。187センチ、73キロ。



