<ACL:広島0-0北京国安>◇1次リーグG組◇4月30日◇Eスタ

 既にG組最下位で1次リーグ敗退が決まっていた広島が、未勝利で2度目のACLを終えた。結果は3分け3敗。初出場の10年は同じ敗退とはいえ3勝3敗だった。屈辱の結果に、森保一監督(44)が「フィジカル的な強さなど、いろんなことを学ばせてもらった」と素直に完敗を認めた。アジアの強豪との実力差は歴然としていた。

 せめてホームで有終の美を飾りたかったが、前節に続いてこの日も消化試合とあって、4月27日のJリーグ名古屋戦からメンバーを大幅に入れ替えた。エース佐藤はベンチ外。ユース所属で17歳のMF川辺、18歳の新人MF野津田らの若さと勢いに期待した。それでも引き分け以上で1次リーグ突破だった北京国安の防御を簡単には崩せなかった。川辺は「ボールを持って止まると、すかさず当たってくる」と球際で劣勢になった。決定機をつくれずに無得点で引き分け、自慢の攻撃陣は6試合で計2得点と振るわなかった。

 2連覇を狙うJリーグと合わせた過密日程を克服するため、選手層の底上げを目指してきた。長丁場のリーグ戦に向け、DF水本は「チームの成長のため、最後の2試合に出た若手が何かを感じてくれれば」と強く願った。