<J1:浦和1-1仙台>◇第9節◇29日◇埼玉

 今年も勝てなかったが、負けなかった。仙台がアウェーで浦和と引き分けた。後半35分にPKで先手を取られたが、43分にMF太田吉彰(29)が貴重な同点ゴール。途中出場のMFヘベルチ(24)が放ったミドルシュートのこぼれ球に反応し、相手GKの股を抜いた。4勝5分け4敗の10位で中断期間に突入。6月23、30日にナビスコ杯準々決勝を戦い、リーグ戦は7月6日のホーム湘南戦で再開する。

 仙台は敵地で前半から攻勢に出た。9分に3試合ぶりの出場となった梁から赤嶺とつなぎ、最後はウイルソン。さらにチームトップ4得点を挙げているストライカーは11、15分と積極的に左足でゴールを狙う。角田の出場停止で心配された攻撃的守備も、組織で奮闘。24分には赤嶺が浦和の森脇に圧力をかけ、初めてのショートカウンターを発動した。最大のチャンスは40分。富田が高い位置でボールを奪って左へ展開。ウイルソンのクロスが相手GKにはじかれたこぼれ球に赤嶺が左足を振り抜くが、枠をとらえられなかった。

 この試合、石川が4月24日のブリラム戦、菅井が5月1日の江蘇舜天戦以来となるスタメン復帰。浦和では昨季まで仙台で9年間プレーした関口が、移籍後リーグ戦初先発し、仙台サポーターから“愛情”あふれるブーイング。「楽しみだね」と直接対決を心待ちにしていた太田は後半8分にウイルソンへ好クロスを供給。12分にもカウンターから梁の決定機を演出した。

 チャンスを決めきれずにいると、35分に途中出場の田村がエリア内で原口を倒してPKを献上。これを阿部に決められ、痛恨の先制を許した。しかし、39分にヘベルチを投入。この試合、3枚目で初めて攻撃的なカードを切り、これが的中した。43分にヘベルチの強烈なミドルシュートをはじいたボールを太田が決めて同点。カップ戦を含めた9試合目でアウェー浦和戦初勝利はならなかったが、土壇場で今季リーグ戦初の連敗は阻止。中断期間で課題を洗い出し、後半戦の逆襲につなげていく。