J2札幌は13日、室蘭入江運動公園多目的運動広場でJ1広島と45分3本の練習試合を行った。U-18代表候補合宿から戻ったMF深井一希(18)が3本目の残り16分間限定出場。チーム唯一オフなしとあり財前恵一監督(44)は疲労を考慮も、本人が志願した。15日富山戦(札幌厚別)では、デビューの3月21日松本戦から16戦連続出場で厚別1勝につなげる。

 伸び盛りに休みは要らない。3本目は若手とユース選手の混成チームとあり、J1王者に0-5と圧倒された。劣勢かつ短時間出場の悪条件も、中盤での守備と的確な展開力でアピール。財前監督は「疲れを心配したが、あの中に入ると存在感がある」と評価した。

 8日愛媛戦でフル出場、千葉での同合宿中は10日順大、12日千葉との練習試合で、それぞれ45分出場した。6日間で愛媛、千葉、北海道と移動しながら計196分プレー。それでも「疲れていてもやりたかった。広島の選手は体が厚い。出る動き戻る動きも両方速い。この刺激を試合で生かしたい」と前を向いた。

 同代表では主将を務める。「代表では引っ張る立場。チームでは最年少だけど自分が引っ張る気持ちをもっと出せれば」。代表合宿で精神面、広島戦で技を磨いた18番が、ホーム5戦ぶり勝利に導く。【永野高輔】