<J1:甲府0-1仙台>◇第18節◇7月31日◇中銀スタ
巻き返しへの第1歩となる勝ち点3を確保した。仙台は敵地で甲府に競り勝った。前半22分、スタメンに抜てきされたMF武藤雄樹(24)のスルーパスをFWウイルソン(28)が決めて先制。仙台との最高気温差が10度近い甲府の気候にも苦しめられたが、何とかこの1点を守りきった。後半戦のスタートを白星で飾り、次節は3日、今季カップ戦を含めて3敗を喫している川崎Fをホームで迎え撃つ。
自らのゴールではなかったが、武藤の新境地が先制ゴールを演出した。サイドから相手最終ラインとボランチの間に入り込み、梁からのボールをダイレクトでスルーパス。反応したウイルソンが左足を振り抜き、右隅に決めた。リーグ戦初先発となった7月6日の湘南戦はスコアレスドロー。2度目のチャンスで得点に直結する働きを見せた。
昨季まではゴリゴリのドリブラーだった。強気な仕掛けは魅力であると同時に“自己完結型”の側面もあった。しかし、今季は相手の間に入ってパスを引き出す動きの質が飛躍的に向上。周りを有効に使い、その中で自分を生かすすべを覚えてきた。成長を後押ししたのが柳沢。日本歴代屈指のストライカーは、練習中から事あるごとにパスの引き出し方や周囲への目の配り方まで、細かくアドバイスしてくれるという。武藤も「一緒にプレーできて、本当に勉強になります」と感謝する。アクシデントで後半21分に途中交代となったが、師匠との同時先発でインパクトを残した。
後半ロスタイムには林がビッグセーブを見せ、何とかしのぎきった。エース赤嶺のベンチスタートなど、スタメンを入れ替えて臨んだ一戦。赤嶺自身、11年の完全移籍以降、ケガや過密日程以外の理由でリーグ戦の先発から外れるのは初めてのことだった。手倉森監督は、それだけこの試合にかけていた。逆襲へ、まずは順調なスタートを切った。【亀山泰宏】



