<J1:新潟3-1清水>◇第19節◇3日◇東北電ス
新潟の“無印”FW川又堅碁(23)が、抜群の得点感覚で2ゴールを挙げた。まずは前半18分、自ら倒されて獲得したPKを冷静にゴール左隅へ。後半25分には、左クロスから生まれた浮いたルーズボールに鋭く反応。跳び上がった左足で無人のゴールに押し込み、貴重な2点目を決めた。
会場のヒーローインタビューでは「正直俺やったら向こう(花火大会)に行ってたと思う。こうやって駆けつけてくれたみんな最高!!」と豪快に言い放った。この日、長岡市内では昨年の観客動員数が89万人という新潟最大の「長岡大花火大会」が同時刻に開催された。それでも駆けつけてくれた2万人を超えるサポーターに、お祭り男がチームJ1通算400号と今季初の3連勝を届けた。
今季11点目。自身初の大台に到達した。「PKは俺が取ったから俺が蹴った。2点目は触らなくても入ったけど、ゴールが欲しかったから」。昨季、武者修行に出たJ2岡山で18得点(2位タイ)とブレーク。185センチの大柄で高い身体能力に、丸刈り姿。そして左利きで抜群の決定力は、全盛時の元日本代表FW久保竜彦を彷彿(ほうふつ)させる。それでも「まだまだ自分は下手くそ。もっと練習して1試合1点取れるFWになるのが目標」と満足感はない。
国内組の若手が招集された東アジア杯では、予備登録されながらも声は掛からなかった。「正直悔しかった。でも今はチームが勝つことにもっともっと貢献したい」。その先に、夢の日本代表入りが待っている。【前田和哉】
▼2桁ゴール
新潟FW川又が、自身J1初の2桁ゴールを達成(J2では岡山で昨年18得点)。新潟で年間10ゴール以上は7人目(11度目)だが、過去6人はFWエジミウソンやMFマルシオ・リシャルデスら、いずれも外国人選手。日本人選手ではクラブ史上初となった。今季の11得点に要したシュート数は30本。シュート決定率(得点÷シュート数)3割6分7厘は、6得点以上の23人中、広島FW佐藤の3割1分を抑えてリーグ最高だ。



