<J1:広島1-1名古屋>◇第21節◇17日◇Eスタ

 広島が土壇場で名古屋に追いつかれ、痛恨ドローで首位陥落だ。1-0で迎えた後半のロスタイム。ゴール前の混戦からこぼれた球を名古屋DF闘莉王に決められた。2位横浜が東京に勝ったため、勝ち点1差の2位へと転落した。

 前節まで5連勝中だった名古屋に前半から押された。後半32分にカウンターからMFミキッチがゴールを決め先制したが、逃げ切ることはできなかった。FW佐藤寿人(31)はJ1出場300試合目の区切りのゲームを勝利で飾れず「自分たちの良さを出せなかった。思考のクオリティーが足りなかった」。

 ここ3試合は1勝1分け1敗。2連覇へ停滞ムードが漂うが、森保監督は「我慢強く戦ってくれた」という。日本代表MF青山も「何もネガティブな思いはない」。1カ月ぶりの首位陥落も昨季王者は修正すべき点を修正して、切り替えていく。【木村有三】

 ▼J1通算300試合出場

 広島FW佐藤が名古屋戦で達成。史上66人目。