<J2:山形2-2岐阜>◇第39節◇3日◇NDスタ

 山形が21位岐阜と引き分け、プレーオフ進出が遠のいた。シュート18本を放ちながら決定力を欠き、セットプレーから2失点。6位徳島との勝ち点差は5に縮まったが、伸び悩む今季を象徴するような試合で勝ち点3を奪えず11位に後退した。

 今季何度も見た光景に、サポーターのため息がスタジアムを包んだ。引いて守る相手を崩しきれず、得点は山崎が相手のクリアを胸で押し込んだものとオウンゴールだけ。失点はいずれもCKからだった。勝ち点3が絶対条件の中で負けに等しい引き分けに終わり、奥野僚右監督(44)は「(プレーオフ進出が)消えたわけではないが、可能性は広がらなかった」と肩を落とした。

 勝ち点を落としてきた試合の教訓を生かせなかった。今季は岡山や札幌(ともに2敗)などカウンター狙いのチームに苦戦。J2残留を争う岐阜の意図も明確で「単純にロングボールを入れたり、スローインから逆サイドを狙うシンプルな展開だった」(中村太)。ピッチ内の選手たちもわかっていながら、前半からDFラインの裏を取られてピンチの連続。MF宮阪政樹(24)が「ここ何試合かは縦のボールを蹴らせないようにケアできていたが、後手に回ってしまった」と指摘するように、パスの供給源にプレスがかからず術中にはまった。

 原因は「ボランチ堀之内」の不在だった。中盤の底で攻守のバランスを保っていたベテランが、ジュヨンの出場停止によりセンターバックで先発。ロングボールを競り合う役割に変わったことでこぼれ球を拾えず、押し込まれた時間帯に与えたCKが失点につながった。攻撃面では決定機を多く作っただけに、選手たちは「もったいない」と口をそろえた。だが、チャンスを決めきれない苦しい試合で勝てない「弱さ」を残したまま、ついに後がなくなった。【鹿野雄太】