仙台FW中原貴之(29)が15日、全体練習に部分合流した。4月上旬に右膝の関節遊離体除去と外側半月板切除の手術で離脱。この日の練習では約1カ月半のブランクを感じさせず、いきなり高精度のシュートを連発した。ミニゲームには参加しなかったが「リフレッシュしたぶん、シュートの感覚は良かった」と順調な回復をアピールした。

 復帰への青写真は描いている。昨年7月にも同じ症状に苦しめられて手術しただけに、今回は「痛みが出たらすぐに(剥がれた軟骨を)取らないと、普段の生活もきつくなるので」と早期治療に踏み切った。リハビリを経てチームに合流したばかりだが「段階を踏んで、来週から全体練習に入る予定。ナビスコ杯の鳥栖戦(24日、佐賀)には出たいと思っている」。痛みの再発を防ぐためにも、焦らず調整していく方針だ。

 昨季は国内公式戦無得点に終わり、今季も2試合の途中出場のみで戦列を離れた。「休んだぶん、やらないといけないですからね」。完全復活を誓うゴールハンターは、牙を研ぎ澄ましている。【鹿野雄太】