<J2:讃岐1-0札幌>◇第17節◇7日◇香川県立丸亀競技場

 屈辱の完封負け-。J2札幌は、讃岐に敗れた。前半から優位に試合を進めたが、後半36分に失点し今季、Jリーグ初参戦の讃岐に、17試合目で初めて完封勝利を献上した。敵地では7試合勝ちなしとなり、試合後はスタンドのサポーターから「やる気あるのか」などと、罵声が飛んだ。

 シュート本数は12対4と圧倒しても負けた。「前半からチャンスはあったが最後の落ち着きや工夫があれば、という結果になってしまった。申し訳ない」と財前恵一監督(45)。シュート5本も無得点のFW石井は「たくさんチャンスがあったのに、こういう結果になったのは自分のシュート精度の悪さに尽きる」と猛省した。

 4-0で勝った水戸戦以降、確実に前への意識は出てきたが、点が取れない時間が続くと、徐々に焦りが生まれていく。首の痛みを抱えながら途中出場した内村は「プレッシャーがあるわけじゃないのに何もできない。イメージを共有できればチャンスはつくれるのに、途切れ途切れになる」ともどかしさをはき出した。

 前田の出場停止、都倉、上里の負傷離脱など攻撃陣が手薄になったことも敗因の1つ。10日には元日本代表MF小野が合流する。復帰組や新たな力を加え、沈滞ムードを吹き払う。【永野高輔】