<J2:岐阜0-4磐田>◇第18節◇14日◇長良川

 J2磐田が岐阜に快勝した。前節まで7戦連続1得点だった攻撃陣が爆発。エースFW前田遼一(32)が前半にシュート2本で2得点と100%の確率でゴールを決めると、後半もFWポポ(35)途中出場のMF山田大記(25)のゴールで試合を決めた。昨季までチームメートだった相手GK川口能活(38)から8戦ぶりのマルチ得点を奪い、次節の首位湘南との大一番にはずみをつけた。

 川口が守る岐阜のゴールに磐田の攻撃陣が襲いかかった。ポポ、FW山崎亮平(25)が何度も裏に抜け、ボールを前に運ぶ。前半15分、山崎が川口をかわし前田にクロスを送り、前田が右足で押し込み先制。同25分にもMF松井のクロスを前田が左足でネットを揺らし2得点。早くも今季11得点で得点ランキング1位とストライカーの存在感を発揮した。

 前田は川口と05年から9年間、同じチームで過ごした。ストイックなほど練習に励みW杯4大会連続出場した先輩の背中から学ぶことも多かった。昨季までは常に後ろから鼓舞してくれた川口が目の前にいることに「不思議な感じでした」と振り返り、「能活さん相手にゴールを決めることしか考えてなかった。長年一緒にやってきて、いい意味で恩返しできたらと思っていたのでよかったです」と笑みがこぼれた。

 攻撃は前節まで7戦連続で1得点にとどまった。この日はエリア内に人数をかけ、細かいパス回しで相手DFを翻弄(ほんろう)。4得点で快勝し、前田は「いつも守備陣が踏ん張ってくれていたので、早めに楽させてあげられたらと思っていたのでよかった」。自身として第3節熊本戦以来のマルチ得点でチームを救った。

 次節は首位湘南との対戦だ。シャムスカ監督(48)は「2得点で自信に変えることができるのでは」と期待し、前田は「次、大きな試合があるので次に向けて頑張っていきたい」。エースの活躍で首位との差を縮めてみせる。【岩田千代巳】