J2山形のベテランDF小林亮(31)が13日の天皇杯2回戦(アウェー熊本戦)で今季初めてベンチに入り、約11カ月ぶりに公式戦ピッチに立つ。昨年8月下旬の紅白戦で右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。試合から遠ざかっていたが、10日の紅白戦に先発組の左サイドバックでフル出場して存在感を示した。

 我慢のリハビリを経験した小林は5月中旬、J3福島との練習試合にフル出場。だが、その後もベンチ入りの機会はなかった。出番を待ち続けてきた小林は「ようやくチャンスをもらえた。楽しみな一戦」と気持ちを高めている。紅白戦では、同じく今季初先発が濃厚なセンターバック石井とコンビを組み、左MFとの距離感や連係を確かめ合った。

 プロ10年目で天皇杯は通算15試合目になる。熊本は今季ホーム初黒星を喫した相手だ。小林は「チームにとっても大事な試合。(リーグ戦と)メンバーも変わるので、結果を出して底上げしたい」と先頭に立って熊本に乗り込む。【佐々木雄高】