磐田ユースのDF石田崚真(3年)とMF上原力也(3年)が来季、トップチームに昇格することが22日、分かった。13年にGK牲川歩見(20)がユースからの昇格を果たしているが、フィールド選手としては08年の山本康裕(24=現新潟)押谷祐樹(24=現岡山)以来、7年ぶりとなる。

 石田はスピードと豊富な運動量が持ち味のサイドバック。各年代別代表に選出され、U-17W杯では日本の決勝トーナメント進出にも貢献した。最近ではU-19代表にも選出されている。また上原は攻撃センスが光り、正確なキックとパスで決定機を演出するタイプ。現在は背番号「10」として存在感を発揮している。2人とも期待の有望株で、2月の鹿児島キャンプなどでトップチームの練習に参加していた。

 磐田は5年前に「育成は経営的にもうからない」とジュニアユースの募集を一時、取りやめた過去もあった。しかし現在はクラブ体制も変わって、幹部が「ユースの育成に力を入れる」と明言していた。2人の昇格は、再びユースの優秀な逸材がトップチームで耀く礎となりそうだ。