総力戦でホーム3連勝をつかみ取る。仙台は今日23日、ユアスタに名古屋を迎え撃つ。前節柏戦でスタメン出場したFW柳沢とMF八反田が22日の練習を回避。MF藤村も別メニュー調整で、新外国人MFハモンの登録も済んでいない。渡辺晋監督(40)は「本当の総力戦になる」。ベンチ入り18人ギリギリの状態で、相手3バックを想定した紅白戦は控え組に練習生や沖田コーチも加わって行われた。

 頼れる攻撃のキーマン2人が、緊急事態を救う。前節を欠場したFWウイルソン(29)とMF梁勇基(32)が紅白戦の主力組に入り、先発復帰が濃厚となった。右太もも裏痛が癒えたエース助っ人は「出られなかった試合が多くて、しばらく点も取っていない。得点を奪うことに集中したい」と5月6日神戸戦以来となる、約2カ月半ぶりのゴールを誓った。

 背番号10も万全で戻ってきた。柏戦直前に筋肉系の違和感を訴えて練習と試合を回避したが「連戦の頭で休めば残り2戦は出られるという判断で、大事をとらせてもらった」と軽症を強調。左MFでの出場が確実となった。指揮官は「柏戦を我慢したぶん、やってくれるでしょう」と期待を込めた。【鹿野雄太】