伊野波の代役は森下にお任せ-。17日にホーム富山戦を控えるJ2磐田は13日、磐田市内で調整。前節福岡戦で左太ももを負傷したセンターバック伊野波雅彦(28)の代わりにDF森下俊(28)が藤田義明(31)と中央で守備コンビを組むことが濃厚だ。シャムスカ監督(48)は「(伊野波は)復帰まで2、3週かかる」と説明。森下にかかる期待は大きくなりそうだ。

 7月30日の讃岐戦から左サイドバックで3戦連続スタメンの森下は、前節に今季初得点をマーク。サイドから中央に変わるが「声を出して周囲を動かしてリスク管理、カバーを意識したい。自分にとってもチャンスだし、サイドでもセンターでもいける準備はしていく」と気を引き締めた。

 今年1月に加入後、太ももの肉離れで数回、離脱したものの、現在はケガとは無縁。その秘密はマウスピースだ。歯科医でかみ合わせの検査を受けた際、左のかむ力が右より弱いことが判明し、バランスを整えるマウスピースを薦められた。「今までは力の入れ方がうまくなかったけど、今はうまく力が入るようになったと思う」。また週2回、ももや臀部(でんぶ)を筋トレで鍛えてきた。

 前節は3失点し「練習から1人1人のカバーの意識をして積み重ねていかないと」と森下。J1自動昇格を争う松本との勝ち点差は7。「こちらが勝てば相手にもプレッシャーになる。もったいない落とし方をしないでどんどん、勝ち点を積み上げていきたい」と燃えていた。【岩田千代巳】