<ナビスコ杯:広島2-0柏>◇準決勝◇9日◇Eスタ

 広島はFW佐藤寿人(32)の2得点で柏に先勝した。0-0の前半41分、3バックの裏に抜け出して先制弾。後半5分には浮き球のパスをボレーで追加点を決めた。ともにMF高萩のパスを得意の左足で決める職人技だった。これでナビスコ杯の通算ゴール数を中山、ジュニーニョと並ぶ歴代最多26点とした。

 「(記録の中で)あまり知られてないので。自分でネットで探して、調べていた。これで日の目を見てくれればいいかな」

 2点目を決めた直後には9月29日に長女が生まれたDF塩谷へゆりかごポーズも披露。塩谷は日本代表で離脱中だが「(代表が滞在する)新潟に向けて、広島の頑張りが力になってくれたら。ナビスコ杯が(事実上)唯一残されたタイトルのチャンス。代表の2人も決勝につれていきたい」と佐藤。J1の3連覇は難しくなったが、ナビスコ杯初優勝を目指して、まずは12日の柏との第2戦で決勝切符をつかむ。【益田一弘】

 ▼ナビスコ杯個人通算得点

 広島FW佐藤が2ゴール。ナビスコ杯通算26得点とし、中山雅史(磐田、札幌)とジュニーニョ(川崎F、鹿島)の両FWと並び同杯通算得点ランクで歴代トップに浮上。