J2磐田のMFチンガ(24)が勝利への「切り札」になる。9日のアウェー群馬戦に向け、チームは6日に磐田市内で調整したが、リタイア選手が続出。FW山崎が左足側部痛で別メニュー調整で、MF松井も体調不良で練習を欠席した。MFペクらも含めて攻撃陣6人が不在となった。その緊急事態を受け、チンガがスーパーサブの大本命として急浮上してきた。

 右足首捻挫から前節千葉戦で6試合ぶりに復帰したチンガは「試合勘を取り戻せた」と手応え十分。勝利への執念を示し「チームは障害物を越えて最後の直線を突き進んでいる。出場機会があれば得点を狙いにいく」と口にした。群馬のピッチ状態は決してよくないが「小さいころは道端や土の上でもプレーした。自分はボールを触ることが好きだし、どこでもボールをコントロールしたい」と頼もしい。勝てばプレーオフ進出が決まる一戦。チンガのドリブル突破が白星を引き寄せる。【岩田千代巳】