G大阪MF今野泰幸(32)の今季開幕となるアジア・チャンピオンズリーグ(24日、相手未定)出場に暗雲が漂った。宮崎合宿最終日の13日、横浜との練習試合に先発。後半12分に左太もも痛を訴えて途中交代した。日本代表として臨んだ1月のアジア杯で負傷した箇所の再発で「(症状は)分からない。前と同じ場所」と表情をゆがめた。様子を見て、大阪で精密検査を受ける方向だ。

 チームは順調な仕上がりだっただけに、あまりにも痛い。この日は今季初めてベスト布陣で臨み、前半は一方的な展開に持ち込んだ。長谷川監督は「好機がたくさんあったし、いい感じでゴールに迫っていた」と収穫をつかんだ一方で「今ちゃんのアクシデントは痛い。(前回と)一緒の場所ならば、無理はさせられない」とため息をついた。

 今合宿は全室ヒノキ風呂付きの部屋で、選手は温泉につかりながら戦術確認を繰り返した。エース宇佐美は「本番まであと10日。後は細かいところをすり合わせるだけ」。しかし、今野が負傷交代後は横浜に攻め込まれる場面もあり、長期離脱なら大ピンチに陥る。昨季3冠のG大阪に心配事が出てきた。【益子浩一】