原口元気の所属するヘルタ・ベルリンのサロモン・カルーが、毎試合高いパフォーマンスを見せる秘訣について語っている。

 カルーの出場試合数はここまで17。つまり約3分の1は欠場していることになるが、今季ヘルタ所属選手で2番目に多い6ゴールを決めている。これまで欧州主要4カ国でハットトリックを記録してきたストライカーには、パル・ダルダイ監督も「サロモンは本物のスター選手だ。誰もが、彼のプロフェッショナルな姿勢から学ぶことができる」と、目を細める。

 これまで成功に満ちたサッカー人生を収めてきた理由について、カルーは大衆紙「ビルト」に、こう話している。

 「チェルシーでプレーしていた2012年、Bミュンヘンに勝って優勝を決めた時の、CLのトロフィーを自宅のリビングに置いているんだ。あの時のチェルシーの選手は全員、優勝カップのレプリカを作ってもらったんだよ。今でも毎日トレーニングに行く前に、そのトロフィーを眺めている。あれは私に、いつも巨大なモチベーションを与えてくれるんだ」

 「前評判が高くなくても、大きなことを成し遂げることは可能-そんなことを、あのトロフィーは私に思い出させてくれる。あの時のBミュンヘンは、明らかにチェルシーよりも強いチームだった。しかもCL決勝の試合会場は、彼らの本拠地アリアンツ・アレーナだった。しかしPK戦の末、勝ったのは私たちだった。全力でプレーをして、そして100%自分たちを信じることができれば、すべてのことは到達可能なんだ」

 得点のみならず、キープ力や、単独での突破も魅力のサイドアタッカーは、先日ヘルタとの契約を2年間延長(さらに1年延長可能なオプション付き)した。33歳、ベテランと呼ばれるにふさわしい年齢となってきた今も、カルーの存在感に陰りは見えない。