陸上男子1600メートルリレーの日本代表が、32年ぶりに五輪を逃すピンチに立たされている。4月30日(日本時間1日)米フィラデルフィアで「ペンリレー」に参加。金丸祐三(28=大塚製薬)田村朋也(23=住友電工)堀井浩介(22=城西大)加藤修也(21=早大)の走順で臨んだ日本は、日本記録3分0秒76に近いタイムを目標としていたが、3分5秒64の4位に終わった。

 日本が、リオ五輪に出場するためには、7月11日時点で世界ランク16位以内に入っている必要がある。現在は圏外でランクを上げるためには好タイムが必要になる。この日、日本選抜和歌山大会を視察した麻場一徳強化委員長(55)は「ちょっと残念。3分0秒台はほしいところ」と話した。

 次は7日のダイヤモンドリーグドーハ大会で再びタイムアタックに臨む。男子1600メートルリレーは04年アテネ五輪4位など、8大会連続で五輪出場中。84年ロサンゼルス五輪から続く伝統が途切れる可能性があり、麻場委員長は「ぜひ出てほしい」と奮起を促した。