女子マラソンのリオデジャネイロ五輪代表福士加代子(34=ワコール)が、完敗をバネにする。15日、ぎふ清流ハーフマラソン(長良川競技場発着)に出場。昨年世界選手権銅のキルワ(バーレーン)との初対決でスタートから遅れた。日本人トップも1時間12分4秒で6位。大会新で連覇したキルワと3分9秒の大差がついた。福士は「スタートからドンといけなくて『あー、ダメだな』と。(キルワを)もっと見たかったから、もったいないことをした。しょうもない走り。今日はダメ! すみません!」と大声で言った。

 代表決定後の初レースだったが、足に痛みがあり練習を十分こなせなかった。「練習だと痛いから逃げられる。レースは応援があるので逃げられない。(自分に)『立ち向かえ』と言った。最後の2キロはちょっとましになった」と話した。

 想定よりも2分遅いタイムに、永山監督は「完全に惨敗。練習不足は練習不足。悔しさを持ち帰ると思う。いい意味で刺激が入った」。福士は「焦って焦って練習したい。もっと気持ちよく走れるように精進します!」。今後は米ボルダーでの高地合宿をへて6月26日の函館ハーフマラソンに出場する。【益田一弘】