陸上のリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねたジャマイカ選手権が30日(日本時間7月1日)にキングストンで開幕する。

 男子100メートル、200メートルの世界記録保持者で、リオを最後の五輪とする意向のウサイン・ボルトは両種目に出場予定。仕上がりに注目が集まる。

 2008年北京、12年ロンドン両五輪で個人種目2冠に輝いた29歳のボルトは11日には今季世界2番目のタイムとなる9秒88をマークするなど、状態を上げている。200メートルと合わせた2種目制覇が有力視される。

 各種目最大3枠の代表を巡ってはボルトに加え、ともに26歳で今季9秒94を出しているロンドン五輪銀メダルのヨハン・ブレークとニケル・アシュミード、元世界記録保持者で33歳のアサファ・パウエルらがしのぎを削る。

 女子は100メートルで五輪3連覇を目指すシェリーアン・フレーザープライスや、200メートルで五輪を2度制した34歳のベロニカ・キャンベルブラウンらが出場する。

 全米選手権も7月1日(日本時間2日)から10日までオレゴン州ユージンで行われ、ボルトの最大のライバルと目されるジャスティン・ガトリンらが五輪代表入りを目指す。