国際陸連は3日、モナコで特別総会を開き、ロシアの国家ぐるみのドーピング問題やディアク前会長が絡んだ汚職事件を踏まえ、冒頭で選手らが異例の組織改革を訴えた。

 男子短距離で17歳のサニブラウン・ハキーム(東京・城西高)も改革の訴えに加わった。

 男子マラソンの元世界記録保持者で「皇帝」の異名を取ったハイレ・ゲブレシラシエ氏(エチオピア)は「選手を代表して発言したい。今こそ陸上界は変革する時だ。われわれは今回の特別総会で信頼を取り戻し、第一歩を踏み出さないといけない」と主張した。

 特別総会では反ドーピング態勢の強化策として、調査や告発に当たる独立機関の設置や統一コードの作成などを協議する。