「3代目山の神」こと神野大地(23=コニカミノルタ)が22日、日本陸連の男子マラソン強化合宿のためニュージーランドへ成田空港から出発した。

 1キロ4分ペースの50キロ走、3時間走などマラソンへの足作りがテーマとなる合宿で、神野は「マラソンに対する自信をつけたい」と意気込んだ。初マラソンとして12月の福岡国際に照準を定める。「瀬古さんは『最近の若者は走る量が少ない』とおしゃっている。自分も42・195キロをレースで走るのに、40キロ走ではだめではないかと思う。50キロなどは今後も積極的にやらないとだめだと思っている」。青学大時代に練習でフルマラソンを走った経験はあるが、50キロは未知の距離。マラソン仕様の体作りを本格化させていく。

 名古屋ウィメンズで2時間23分47秒の好記録を出し、8月の世界選手権の女子マラソン代表に決まった清田真央(23=スズキ浜松AC)とは愛知・中京大中京高の同期。高校入学時。3000メートルの自己記録は10分27秒だったが、清田は9分47秒で負けていたという。男女こそ違えど、切磋琢磨(せっさたくま)した仲。名古屋ウィメンズの当日も現地で声援を送った。神野は「清田の走りを受けて、東京オリンピックは一緒に出られるようにしたいと思った。自分が大学の頃は目立つ成果を上げられていましたが、今は一気に先を越されてしまった。清田の結果を刺激にして、自分も世界を目指してやっていきたい」と語った。