陸上のリオ五輪男子400メートルリレー銀メダリストのケンブリッジ飛鳥(23=ナイキ)が進化を証明する。男子100メートルに出場するIAAF(国際陸連)ワールドチャレンジ第2戦セイコーゴールデングランプリ陸上2017川崎(21日・等々力陸上競技場)に向け「状態的には悪くない。調子を上げていきたい」と快走を誓った。まずは世界選手権(8月・ロンドン)の参加標準記録10秒12切りを狙う。

 日大時代から積極的にウエートを重ねてきた体は筋骨隆々。体重は昨季に比べて、1・5キロほどしか増えていないというが、目に見えて体の肩周りは大きくなった。オフは「自分の得意な部分に重きをおいてやっていた」と中盤から後半のスピードに磨きを懸けてきた。今季からはプロへ転向。4月には米国をほぼ1人で転戦した。いずれも追い風参考ながら、9秒98、10秒05、10秒08と好記録を並べた。不慣れな環境の中で海外勢との対戦を重ねて、武者修行してきた。13日のダイヤモンドリーグ上海大会は今季初の公認条件下のレースだったが、10秒19の4着だった。フライングが続き桐生を含め左隣2人がいなくなり「気になった」という。実力を発揮できなかった分、川崎・等々力で快走する。