福島第1原発事故の影響で東京電力グループの陸上長距離・駅伝チームは11日、当面、休部する方針を明らかにした。今季は日本実業団連合に登録せず、駅伝などには出場しない。実業団の大会以外に個人として出ることは制限しないという。

 選手やスタッフの一部は福島県などに社業で派遣されており、大後茂雄監督(43)は「今は事態の収束を最優先したい。選手は一般社員と同様の業務に当たることになる」と説明した。活動再開のめどは立っていない。

 チームは元日の全日本実業団対抗駅伝にことしまで3年連続で出場。2008年から昨年途中までは1991年世界選手権(東京)男子マラソン金メダリストの谷口浩美氏が監督を務めた。