<陸上:全日本実業団対抗選手権>◇2日目◇24日◇徳島・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム

 男子400メートルリレー北京五輪銅メダリストの塚原直貴(26=富士通)が、約5カ月ぶりに試合に復帰した。男子200メートルで21秒08の5位。完調にはほど遠いが、アキレスけんを痛めて本格的に練習を再開できたのは7月中旬、スパイクを履けたのは8月下旬だった。「明日の100メートル次第ですが、自分では思いのほか動けている。レースとしては50点、ここまでの経過としては80点をやってもいい」と自身に合格点をつけた。

 100メートルでも北京五輪、2年前の世界陸上と準決勝に進出している塚原。今夏の世界陸上100メートルをテレビで見て外に飛び出したという。「駐車場でダッシュを30本やりました。なんで自分はここにいるんだろうと、自分のふがいなさに腹が立ったんです」。今季の男子短距離は不振で、100メートルでは世界陸上に代表を派遣できず、2000年のシドニー五輪以来続いていた400メートルリレーの入賞も途切れた。エースの復帰はロンドン五輪への光明となる。