<大阪国際女子マラソン>◇29日◇大阪・長居陸上競技場発着(42・195キロ)

 マラソン2度目で優勝した重友梨佐(24=天満屋)の快走に、名伯楽もビックリだった。有森裕子や高橋尚子らを育てた佐倉ACの小出義雄代表(72)は「スタートしてすぐに、これはいいな、って思ったよ。まずフォームがいいね。ムダがないもん。堂々として見ていて気持ち良かった。久々に世界と戦える選手だね」と興奮気味に話した。

 日本女子マラソンは08年北京五輪で5大会連続のメダルを逃した。低迷ムードが漂っているだけに「これからの日本を背負って立つよ。久しぶりに灯がともった感じだね。じっくりいくタイプでマラソンに向いているし、伸びしろがある。もう少し絞ればまだ2、3分は縮まるよ」と賛辞の声は止まらなかった。