<陸上:兵庫リレーカーニバル>◇最終日◇22日◇神戸ユニバー記念競技場
女子走り高跳びはママさんジャンパーの福本幸(35=甲南学園AC)が1メートル80で優勝した。雨の影響で記録は低かったが、今季はすでに1メートル86を跳び、「春先としては、ここ数年感じたことのない体の浮きがある」と言う。五輪B標準の1メートル92への手応えは十分だ。
一昨年の6月に長女を出産。当初は五輪出場の夢を「娘に託そうか」と考えたこともあった。だが、「娘にはやりたいことをやってほしい。やっぱり自分の夢は自分で叶えたい」と、再び競技に打ち込んだ。母校である甲南大の伊東浩司監督(100メートル日本記録保持者)が、非常勤講師兼陸上部コーチとして迎えてくれて環境も整った。出産後数カ月は以前の感覚に戻らなかったが、「徐々に戻ってきて1年たったら元に戻った」という。
昨年は日本選手権にも優勝し、シーズンベストの1メートル87は現役日本選手では抜き出ている。出産前に出した自己ベストはB標準と同じ1メートル92。「B標準を跳びたいでなく、絶対に跳べると思っています」。“母”のオリンピックへの思いはいっそう強くなっている。


