<陸上:ダイヤモンドリーグ第1戦ドーハ・ミーティング>◇11日◇カタール・ドーハ

 女子100メートルはアリソン・フェリックス(26=アメリカ)が10秒92の自己新で優勝。北京五輪金メダリストのシェリー・アン・フレイザー(25)と、200メートルで五輪2連勝中のべロニカ・キャンベル・ブラウン(29)のジャマイカ勢を抑えた。「べロニカに勝つことができたのはとても良いことです。それも100メートルでしたから」

 フェリックスは昨年、専門の200メートル(世界陸上で過去3回優勝)のほかにも400メートルにも挑戦したが、テグ世界陸上は200メートル3位、400メートル2位と敗れた。「昨年の取り組みではスピードが出ないと感じました。今年は100メートルでスピードを上げることを考えてトレーニングをしてきたんです。ロンドン五輪の種目をどうするかは決めていませんが、一番の目標である200メートルで良い走りにつながるはず」

 アメリカは女子短距離もジャマイカ勢に押されているが、100メートルではカルメリータ・ジーター(32=アメリカ)が昨年の世界陸上で優勝。復権が進んでいる。「ジャマイカには良い選手が何人もいます。でも、アメリカもライバルとして良い状態になってきました」

 フェリックスは自身の走りに加え、アメリカチームとしても確かな自信を得た。